LuaLaTeX のすすめ1

この記事は,これから LaTeX を使いはじめようと思われるかたに向けて,LuaLaTeX を選ぶべき理由をお伝えするものです。

次のようなかたがたには,別の記事をご用意しています。

背景・内容

元来の LaTeX は,英語の組版を念頭に作られたソフトウェアです。したがって,日本語を取り扱うには拡張機能を使わねばなりません。現在,日本語を取り扱う方法には次のようなものがあります。

  • pLaTeX / upLaTeX
  • LuaLaTeX-ja
  • XeTeX
  • etc.

実は,しばらく前(2000 年代後半ごろ)までは pLaTeX / upLaTeX しか選択肢がありませんでした。そのため,web 上にある記事の多くは pLaTeX / upLaTeX を前提にしています。過去に書かれた大量の記事がそのまま残っていることと,昔に決められた pLaTeX / upLaTeX 用の様式が現在でも変わらず使いまわされていることが大きな要因だと思います。

しかし,ここ最近の LaTeX 本体(拡張元の欧文用ソフトウェア)の進化に伴い,これまで日本で主流として使われてきた pLaTeX / upLaTeX がうまく動かなくなっていくことが懸念されています2

そのようなこともあり,今から LaTeX を使ってみるのであれば LuaLaTeX が最善だと考えます。XeLaTeX よりも LuaLaTeX のほうが日本語向けの処理系や知見が多いこと,欧文で主流となっている pdfTeX の後継となることが予定されていることなどが理由です。

実際に LuaLaTeX をインストールして使う方法はこちらです

詳細

LuaLaTeX の展望

  • 日本人の知らない TeX(2010年の記事)3
    • 2010 年の記事です。今は LuaLaTeX-ja によって pLaTeX / upLaTeX と同様・それ以上の品質で組版ができます。

LuaTeX-ja /LuaLaTeX-ja のマニュアル類

LuaLaTeX のその他の利点

参考


  1. 追記 2022-07-27。The Japanese Educational Preambles の公開に伴い取り急ぎリンク集として公開していたところ,内容を執筆しました。 ↩︎

  2. acetaminophen,pLaTeX が本格的にやばいかもという話。Acetaminophen’s diary,参照 2022-07-26。 ↩︎

  3. 八登崇之,日本人の知らない TeX。TeXユーザの集い 2010,参照 2022-07-27。 ↩︎

  4. LuaTeX-ja プロジェクトチーム,LuaTeX-ja パッケージ。CTAN,参照 2022-07-27。 ↩︎

  5. LuaTeX-ja プロジェクト,LuaLaTeX-ja 用 jsclasses 互換クラス。CTAN,参照 2022-07-27。 ↩︎

  6. (CTAN),Directory macros/luatex/generic/luatexja/doc。CTAN,参照 2022-07-27。 ↩︎

  7. (CTAN),luatexja – Typeset Japanese with Lua(La)TeX。CTAN,参照 2022-07-27。 ↩︎

  8. ZR-TeXnobabbler,例の「verb の呪い」を LuaTeX の力で打破する(bxrawstr パッケージ)。マクロツイーター,参照 2022-07-27。 ↩︎

  9. (Wiki),発展編:最近の LaTeX の動向。TeX Wiki,参照 2022-07-27。 ↩︎

  10. daiji,LuaLaTeXのすゝめ。Daiji Blog,参照 2022-07-27。 ↩︎