「分かりやすさ」のもつ危うさを伝える資料
数学の授業・参考書が「わかりやすい」ほうがよいのかは,私がつねに考えている大きな問題である。 それにかかわる素晴らしいツイート(技術書の後書き)があった。
数学の授業・参考書が「わかりやすい」ほうがよいのかは,私がつねに考えている大きな問題である。 それにかかわる素晴らしいツイート(技術書の後書き)があった。
学校内における教員・生徒へ向けた(一般には,職場内の幅広い層へ向けた)の技術文書・手順書を作るにあたっては,受け手の知識や態度の幅が大きいことを気にかけねばならない。 さまざまな読み手がいる中で,問題なく手順を進めてもらうことと,気持ちの面で満足してもらうことを折り合わせて書くにはどうすればよいかを考える。 さらに,その技術文書・手順書にかかる業務を引き継ぐにあたっても,このときに作った文書で足りるような工夫を考える。
ここは,業務文書を Markdown で書き,pandoc によって Word ファイルとして出力するにあたっての整形用テンプレートの配布ページである。
Markdown では文書の内容や構造(見出し・強調といった抽象的な指示)のみを扱い,文書の見映えは pandoc に任せることができる。これによって,Word 文書を作るときにありがちなお節介によるストレスを避けることができる。Markdownはテキストエディタによってテキストファイルとして書けるため,Microsoft Wordの将来の価格・存続にかかわらず保存できる。
数学の教材(授業プリント)を書くにあたって,時間が取られがちな作業がいくつかある。高等学校数学科教員の立場から,それらに対する時間短縮の工夫を考える。
TeX Live に収められていないパッケージや,外部化しようとするプリアンブルは,コンパイルしようとする .tex ファイルと同じフォルダに置かねばならない。しかし,都度そのようなことをするのはたいへんな手間である。 こうしたパッケージやプリアンブルは,いわゆる「TeX が見つけられる場所」に置くことによって .tex ファイルと同じフォルダになくともコンパイルすることができる。 ここでは,その方法を述べる。
具体的には,次のエラーに対処する。
! LaTeX Error: File `filename' not found.
ここは,LaTeX を用いて中等教育での教材(授業プリント)作りに適した出力を手軽に得るためのプリアンブル集 The Japanese Educational Preambles for LaTeX の配布ページである。
パッケージ(\usepackage{...} で読み込み)とは異なり,単なるプリアンブルの一部(\input{...} で読み込み)として作られている。
高等学校数学科教員の立場から,数式を取り扱うことのできる有名なソフトウェアを比べ,LaTeX / typst によって教材(授業プリント)を作る利点について考える。