TeXworks でより読みやすいフォントを使う
背景
TeXworks をインストールしたとき,入力画面で表示される既定のフォントは MS UI Gothic です。しかし,MS UI Gothic はソースコードの入力にはまったく向いていません。
目的
- TeXworks の入力画面で表示されるフォントを見やすいものに変更する。
- 具体的には,半角文字と全角文字の比率が 1:2 であり,類似の文字が区別しやすく工夫されているフォントを導入する。
前提
- TeXworks を使っている。
- OS が Windows である。
内容
次の通りに作業をしてください。
- Ricty Diminished をインストールします。
- 無料です。
- RictyDiminished1 にアクセスしてください。
- 右上の[Code]から[Download ZIP]をクリックしてください。
- ダウンロードされた RictyDiminished-master.zip を展開(解凍)してください。
- [スタートボタン]/[設定]/[フォント]とクリックしてください。
- [ドラッグアンドドロップしてインストールします]と書かれている個所に,RictyDiminished-master フォルダ内にある .ttf ファイルをすべてドラッグアンドドロップしてください。
- TeXworks に読み込ませます。
- フォントのインストールが済んでから,TeXworks を起動してください。
- [編集]/[設定]/[エディタ]とクリックしてください。
- [エディタのデフォルト]のすぐ下にあるプルダウンメニュー(今は MS UI Gothic などと書いてあるはずです)から[RictyDiminished]を探し,クリックしてください。
- フォントサイズも好みに応じて変更してください。
- 個人的には,[行番号表示]と[行の折り返し]のチェックはともに入れておくのがよいと思います。
- TeXworks を終了して開きなおすと,設定が変更されています。
詳細
ソースコードの入力にあたっては,全角文字と半角文字の区別は大切です。しかし,MS UI Gothic は(また,一般にプロポーショナルフォントは)全角文字と半角文字の区別がつきにくくなっています。プログラミング用のフォントは,それらの区別が明確になっています。
ソースコードの入力にあたっては,「0/O」「1/I/l/|」などの判別は大切です。また,文章中の「一/ー/―」などの区別も必要です。日本語対応のプログラミング用のフォントは,それらの区別が明確になっています。
日本語対応のプログラミング用フォントはいくつかありますが,私は視認性やライセンスを総合的に考えて Ricty Diminished2 を選んでいます。